Deep Rock Galactic

Deep Rock Galacticとは、未開の惑星で、4人のドワーフがエイリアンを倒しながら鉱石を採集するなどのミッションをこなしていく協力プレイ型FPS。ドワーフとムシしか出てこない硬派なゲーム。

プレイヤーはドワーフとなり、未開の惑星の地下にポッドで送り込まれる。惑星にはクモ型やらムシ型のエイリアンが棲息していて、侵入者に襲いかかる。それらの敵を排除しながら、鉱石の採取、卵の収集、強敵の殲滅などの与えられたミッションをこなしていく。1ゲーム20分から長くても1時間くらいでクリアできるので、気軽にプレイ可能。

マップ上で地域とクエストを選択する。地域ごとに特徴があり、また難易度も異なってくる。ゲームを開始するとマップが自動生成される。この自動生成が優れていて、複雑な立体マップが生成されるため、毎回新鮮な感覚でプレイできる。またこのゲームで特徴的なのが、ほぼすべての地面を全キャラが装備しているツルハシで掘れること。壁を掘って登りの階段を作ったり、埋まっているものを掘り出したり、壁の向こうにある空間への通路を作ったりできる。とくにかく掘らないことにははじまらないゲームとなっている。

Left 4 Deadに影響を受けたというこのゲームは、最大4人での協力プレイが可能。シングルでもプレイ可能だが、やはり大人数での協力プレイがこのゲームの醍醐味となる。このゲームには4つのそれぞれ特徴の異なるクラスがある。ガンナーは攻撃力と誰でも使えるジップラインの敷設。エンジニアはプラットフォームという床を作り出したりタレットを配置できる。スカウトはフレアガンで洞窟内を照らしてワイヤーで自在に空間を移動する。ドリラーは両手のドリルで地面を自在に掘りまくる。4つのキャラクターそれぞれが、お互いの弱点を補うため、4クラス全て揃うと行動力が格段に増す。例えばエンジニアが足場を作り、そこにスカウトがワイヤーで飛んで行くと、普段は取りにくい高所の鉱石なども簡単に掘り出せる。単に戦うだけではなく、掘り出したり移動したりという点で、協力プレイ前提のデザインがとてもうまく機能している。野良でのプレイがしやすいようなリストも用意されている。

エイリアン来週時には各クラスそれぞれが装備している特徴的な武器で応戦する。敵もそれぞれ特徴的な攻撃をしてくるので、敵に合わせた武器選びや戦い方も生き残るポイントとなってくる。また敵は散発的に出てくる他に、定期的にラッシュが発生し、大量の敵が押し寄せるので、そのときには戦いやすい場所に陣取り迎え撃つことになる。ラッシュは通信メッセージで教えてくれるので親切。戦闘、移動、探索の緩急がある点も面白さの秘訣。

洞窟内にはいくつかの鉱石がある。弾薬補給ポッドを呼ぶための赤いナイトラ、基地で装備や衣装を買うためのゴールドや特殊な鉱石、採掘クエストで集めることになるモーカイト、などなど。またサブクエスト用のキノコや花なども落ちている。画面が派手なので最初は鉱石や素材と、単なる障害物とを見分けるのが難しいかもしれないが、数回プレイすればすぐにわかるようになる。これらの鉱石がランダムに配置されるので、集めながら深部へと探索を進めていく。道を作る、鉱石を掘る、という作業が、単に戦うだけでは終わらないこのゲームの面白さを形作っている。

ミッションをクリアし、脱出ポッドまでたどり着くとクリア。報酬ゴールドと経験値がもらえる。経験値が上がると装備のアップグレードがアンロックされ、基地にてアップグレードを購入することができる。レベルはけっこうすぐに上がってカンストするが、そこで引退してもう一度レベル1から繰り返すことができる。また装備とは別に、ミッションのクリア回数などによって習得できるPerkという能力があり、これを装備することでキャラの能力を底上げすることができる。ということで、繰り返しプレイすることで徐々にキャラが強化されていく。しかし装備やPerkはあくまでも効率がちょっと良くなる、より高い難易度に対応できる、というようなもので、通常のプレイであれば初期状態でもはないため、初心者でも参入しづらいとういことはない。ただルールやセオリーはやはりある程度身をもって覚えた方がいい。実際には最初の数回は練習用クエストが用意されているので、それをプレイしながら感覚を養っていくことになる。

このゲームでもう一つ面白いのが、Vキーによる「ロッキンストーン!」の挨拶。出会ったとき、助けてもらったとき、うまく敵をしのげたとき、ミッションを達成したとき、脱出したとき、とにかく全てのコミュニケーションがこの「ロッキンストーン!」だけで解決できる。VC機能も標準装備されているので会話しながらやるのも楽しいが、言葉の通じない異国のプレイヤー相手でも、とにかく「ロッキンストーン!」の一言で仲間となり、コミュニケーションできてしまうところが面白い。

アーリーアクセスなのでセリフや説明など一部まだ翻訳されていない箇所もあるが、基本的な部分はちゃんと日本語化されている。サーバーリストにホストの国名も表示されるので、日本のサーバーを選んでプレイすることも可能。ただしプレイ人口ははそれほど多くないので、日本サーバーがいつもあるとは限らない。自分でホストを立てることも簡単にできるので、選べるサーバーがない場合はホストを立ててゲームを開始してしまおう。たいていそのうち誰か参加してきてくれる。

様々な点よく考えられていて、各アイデアが機能的につながり、アーリーアクセスながら既にひとつのゲームとしてしっかり成り立っている。さらに月1ペースのアップデートで精力的に機能追加もしているので、これから先も楽しみなゲーム。

ゲームスタート時の基地の自室。基地内では装備をアップグレードしたり、Perkを覚えたり、衣装を着替えたりできる。
ドワーフと言えば酒。基地には酒場もある。お酒によって能力が向上するものもある。
マップでミッションを選択する。地域によって炎や氷、砂嵐などの環境が変わり、ミッションの種類によって達成すべき目的が変わる。また難易度も4段階から選択可能。
ポッドに乗って惑星の地下深くへ侵入。扉が開くといよいよミッションの開始となる。
左の青黒いのが探索ミッションの目的となるモーカイト。真ん中の赤いのが弾薬補充に必要となるナイトラ。銃に隠れて見づらいが、右下にある金色の鉱石がお金となるゴールド。
鉱石は持ち運べる量が決まっているので、ある程度集めたらこのミュールという搬送ロボットに積んでいく。
敵はクモ型やムシ型のエイリアン。なので虫が苦手な人にはちょっとつらいかも。
敵と戦いながら、ミッションに応じた目的を果たす。これは回収作戦。
ミッションの目的を達成すると、脱出用のドロップポッドが迎えに来てくれる。脱出するまでが遠足・・・もとい探索です。ここで制限時間内に脱出できないとミッション失敗となる。

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